世界との出会い27

⚫︎公共生活に先ず必要なのは、理性。公共生活を可能にしている規則を理解できるだけの認知能力。それに加えて、理性を発達させるだけの教育。理性と広い意味の教育は切り離せない。

世界との出会い26

⚫︎矢張り、言葉が無ければ、概念は存在しえないだろう。言葉以前に概念があると思うのは錯覚だろう。言葉が概念を摑み出すと言えば、誤解を与える。言葉と概念は、同時成立。もっと正確に言えば、言葉の方が、ちょっと早いのではないか。概念には文による説…

世界との出会い25

⚫︎日々の習慣の我われへの影響力の大きさを実感させるのは止まっているエスカレーター。(It is an escalator which doesn't move that makes us realize deeply how much influence habits in our daily life have on us.)

世界との出会い24

⚫︎物と物の間に働く因果律と人間と人間の間に働く因果律とは、全然違う。(The law of cause and effect between one thing and another is completely different from the one between people. )前者➡︎(物→物)the former➡︎(thing→thing)後者(人⇄人1…

世界との出会い23

⚫︎バランスとは、達成条件のことである。自然界においても、人間社会においても、ある事象が顕現するのには、適切な条件が存在する。多くの場合、その条件は単一ではない。複数の条件が相互に作用しあって、ある事象が生まれる。その時、それらの条件の量と…

世界との出会い22

⚫︎図書館という場所は、ある意味で、世界や宇宙より広い。何十冊もある宇宙についての本には、宇宙自身が知らないことが記述されている。文字、単語、文、絵画、写真などの多様なメディアによって表現される世界は、宇宙より広い。もちろんそれは、客観的精…

世界との出会い21

⚫︎科学技術に対しては、人間は、懐疑主義的態度を忘れない方がよい。(It is good for people not to forget a skeptical attitude to scientific technology.)⚫︎科学の技術化は必ず、正の部分と負の部分の両方を含んでいるから。(Application of science…

世界との出会い20

⚫︎哲学的概念は、自分即ち私が、思考する為にある。私の周囲に展開する世界を理解し、それと折り合いを付けるため、それと闘う為にある。⚫︎あなたのまえに、箱がある。その中には、何が入っているか分からない。ひょっとしたら、何も入っていないかもしれな…

世界との出会い19

⚫︎『生き方を探し求めて』大谷ノブ彦、平野啓一郎 (カドカワ新書 2016年)を去年の年末に読んだ。平易に読めて、とても大切なことが書いてあった。例えば、次のような個所。P55「平野:いいことと悪いことの区別がつくようになるのも大事だけど、「程…

世界との出会い18

⚫︎『数 その意外な表情』ラインズ (岩波書店 1988年)。数の性質について様々な角度から平易に述べた本。ある頁に書いてあったことをちょっと整理すると下の様になる。P20 3➡︎素数(整理で割り切れない) 31➡︎素数 331➡︎素数 3331➡︎素数 …

世界との出会い17

⚫︎バランスを考える時に、参考になるのは、綱渡り。細い綱の上を持続的に歩くにはまず、左右の力のバランスを考えなければならない。右に倒れそうになったら、左への力を加えなければならない。その逆も当然必要。相反するものでバランスが必要なのは下の様…

世界との出会い16

⚫︎『思想をかたちにする 上野千鶴子対談集』(青土社 2015年)を読んでいる。イマニュエル・ウォーラーステインを引いて、P161「…複数の世帯員が小銭をかき集めて、持ち寄り家計で助け合って生きるのが、次世代型のサバイバルだと。わたし(上野)は…

世界との出会い15

⚫︎読書は、よりよく生きる為の糧となる。(Reading books is food for living better.)⚫︎一番大切な事は、生き抜くこと。(What is the most important is to survive.)

世界との出会い14

⚫︎イスラム教徒は、いわゆる、霊(魂)的体験を持つのだろうか。この場合、霊的体験とは、ある人物に誰かの霊魂が取り付いていると言った類いの話である。オカルト的な事象と言っていいかもしれない。このような現象の存在を信じる人もいるし、全く信じない…

世界との出会い13

⚫︎喜び存在となった子どもを見た。2歳くらいか。喜ぶとはこう言うことである。そこには、自分の内から込み上げて来る(喜びの)感情しかない。

世界との出会い12

⚫︎人間、人類の前には、問題が山積みだ。問題しか無いなとも言える。しかし、絶望することはないのではないか。人間は問題を解決することに、解決しようとすることに生き甲斐を感じる存在ではないか。人間が今手にしているものは全て、その格闘の結果である…

世界との出会い9

⚫︎灰色・グレーの不思議さ。究極の黒と究極の白の間に無限に近い段階・グラデイションを持った灰色・グレーが存在する。光が一切無い状態から光しか無い状態へのゆっくりとした移行を想像してみたらいいのではないか。これは、段階的なものを理解する為の一…

世界との出会い8

⚫︎「世界との出会い」という表現の「世界」とは、先ずは、感覚と知覚によって構成される「像」を持っている世界。そして、言語によって、徐々に概念化されつつ、感情によっても浸透されている世界である。 ⚫︎マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙ーSilenc…

世界との出会い7

⚫︎例えば、腰を痛めて、腰の筋肉を十全に使えない時は、自然に足や腕や手の筋肉を使うことになる。それは、また腰に痛みが来たり、転倒したりするのを防ぐために、身体が自ずからそのような体勢をとるからである。身体が普通に立ち、活動する為には、バラン…

世界との出会い6

⚫︎optional な思考を持つこと。それはある意味で、他者と出会うこと。AかBかではなくて。AもBもである。排除の論理の排除である。Aとは、(a1、a2、a3…aN)、Bとは、(b1、b2、b3…bN)。他者と出会うことは、世界と出会うこと。そして、他者とは、世界の…

世界との出会い5

⚫︎『こころの科学』2017年1月号「コミュニケーション障害とは何か」村上由美 P18「「結局こういう人(コミュニケーション障害の人ー引用者注)との暮らしを続けていくのに必要なのは、愛情じゃなくてスキルなのよね」と言ったのだが、苦労して私を育…

世界との出会い4

⚫︎『水素エネルギーで甦る技術大国・日本』森谷正規 (祥伝社新書 2016年10月)。水素エネルギーを軸に日本の産業の在り方を展望し、日本の物作りの特質を諸外国のそれと比較しながら考察している。それぞれの国・地域の成功と失敗を具体的な例をあげ…

世界との出会い3

『ことばをつくる』マイケル・トマセロ (慶應義塾出版会 )を借りる。世界を作り上げるための精緻な道具である言語を、幼少期の人はいかにして獲得していくのか。その詳細な分析。その言語を、決して軽々しく扱ってはいけない。

世界との出会い11

《How to be a philosophical person》1.To be able to be surprised at being of the world2.To have much interest in languages and other ways of expression3.To think much about everything4.Not to regard easily anything as the absolute5.Ob…

世界との出会い2

『マズロー心理学入門』などを借りる。

世界との出会い1

世界との出会いを記述し、記録する。

世界との出会い10

⚫︎『マズロー心理学入門』(中野明 アルテ 2016年5月)の中で、著者は、アメリカの心理学者マズローが「人間性の最高価値」という概念に至る経緯を述べている。この心理学者が、人間に内在する高い価値を自覚するのに強い影響を受けた二人の人物が存在…