世界との出会い9


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⚫︎灰色・グレーの不思議さ。究極の黒と究極の白の間に無限に近い段階・グラデイションを持った灰色・グレーが存在する。光が一切無い状態から光しか無い状態へのゆっくりとした移行を想像してみたらいいのではないか。これは、段階的なものを理解する為の一つの隠喩なのである。少ない数の極端なものの間に無限の中間者が存在する。 その中間者が存在しなければ、バランスというものも存在しえないだろう。グレーゾーンとは、プロセス領域であり、相反するように見えるものが、弁証法的に動きながら、生成する場である。
⚫︎心理の領域に存在する乖離性というのも、グレーゾーンが無いということに起因しないか。どうやってこのグレーゾーンを大きくすればよいのか。様々なことを相対化する哲学の仕事が問われる。