世界との出会い55(自文化の相対化)

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⚫︎いのちが生まれ、世界を知覚し、

行為し、思考し、生を全うする。

⚫︎ある人間たちはAという場所に生まれ育ち、また別の人間たちはBという場所に生まれ育った。それぞれが、その場所の習慣なり、考え方なりを吸収していった。そのようにして、各個人が身に付けたものと、それにより新たに作り出されて間主観的に存在しているものは、文化と呼べるかもしれない。

⚫︎各個人にとって、その文化は、自分たちを育んだ糧として大切なものであるが、それを絶対化すると他を不当に排斥することになる。バランスを取りながら、命の可能性を出来る限り活かすという制約のもとで、自文化を相対化する必要がある。