世界との出会い81(国会議員)

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⚫︎とある国の最高学府を卒業し、その国の友好国のトップレベルの大学に留学した後、自国の立法府の議員になった女性が、自らの政策秘書に、罵詈雑言を浴びせているスキャンダルが、取り沙汰されている。人間だから、怒りを剥き出しにして、相手に言葉をぶつけることもあるだろう。その点は、全く理解できない訳ではない。

⚫︎一番気になるのは、彼女が、専門的な学習なり、研究なりの過程で何を学んで来たのかということだ。彼女の学びには、実質というものがあったのだろうか。例えば、民主主義というのは、先ずは、冷静な言語の行使によって、困難な問題を解決していこうとするシステムだということや相手の行為に対する説明を求め、それによってその行為の是非を判断することなどを、きちんと理解していたのだろうか。彼女が求めていたのは、学歴のブランド性だけだったのではないか。詰り、「私は優秀なのよ」というラベル、形式だけが欲しかったのではないか。

⚫︎もし、市民・国民がこの議員のところに、何かの陳情に来た時に、彼女は怒鳴りつけたのだろうか。言葉を使って、つまり、議論や討議を通して、問題解決を図ろうとするのが、政治のプロであろう。そう言う意味で、この議員は資質を欠いていると言わざるを得ない。彼女の優秀さとは一体何なのだろう。???