世界との出会い83(サイトカイン)

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⚫︎生体にとって、生き抜くことは最優先事項。だから、そのシステムの中には、生き抜くための、死なないためのあらゆる、手立て、工夫、戦略が、組み込まれている。
⚫︎たとえば、免疫系の中で機能するサイトカインという物質の働きの複雑さといったら、それはもう驚嘆に値するものだ。複雑過ぎて素人には全く分からないという印象さえ持つ。しかしらこれは、外界からの生体への多様な攻撃に対する策として、その生体が発達させたものだろう。恐らく、その複雑さ故に、外敵だけではなく、自らをも傷付けてしまうこともあるようだが。
⚫︎また、皮膚という外界と直接接している身体部分の精緻なシステムにも、驚くばかりである。この薄い層の中にどれほど複雑な機能が組み込まれているか。「お肌」を丁寧にケアすべきなのは、女性だけではない。

世界との出会い82(谷川俊太郎)

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⚫︎やはり、これらの詩は、素晴らしい。

⚫︎「黄金の魚」 


谷川俊太郎 

おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ
ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちをいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない

 

⚫︎生きる 
谷川 俊太郎 
生きているということ
今生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎていくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
 


世界との出会い81(国会議員)

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⚫︎とある国の最高学府を卒業し、その国の友好国のトップレベルの大学に留学した後、自国の立法府の議員になった女性が、自らの政策秘書に、罵詈雑言を浴びせているスキャンダルが、取り沙汰されている。人間だから、怒りを剥き出しにして、相手に言葉をぶつけることもあるだろう。その点は、全く理解できない訳ではない。

⚫︎一番気になるのは、彼女が、専門的な学習なり、研究なりの過程で何を学んで来たのかということだ。彼女の学びには、実質というものがあったのだろうか。例えば、民主主義というのは、先ずは、冷静な言語の行使によって、困難な問題を解決していこうとするシステムだということや相手の行為に対する説明を求め、それによってその行為の是非を判断することなどを、きちんと理解していたのだろうか。彼女が求めていたのは、学歴のブランド性だけだったのではないか。詰り、「私は優秀なのよ」というラベル、形式だけが欲しかったのではないか。

⚫︎もし、市民・国民がこの議員のところに、何かの陳情に来た時に、彼女は怒鳴りつけたのだろうか。言葉を使って、つまり、議論や討議を通して、問題解決を図ろうとするのが、政治のプロであろう。そう言う意味で、この議員は資質を欠いていると言わざるを得ない。彼女の優秀さとは一体何なのだろう。???



世界との出会い80(sonic peace)

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⚫︎『音速平和』水無田気流 思潮社 2008年。
⭕️Chinpusanokintarouameniwasabiosankyu⚪︎

世界との出会い79(蔡英文)

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⚫︎『蔡英文自伝』(白水社 2017年)を読んで。

⚫︎国を思うということにも、過去指向的な気持ちと未来指向的な気持ちがあるように思われる。過去から引き継がれた伝統や達成されたものを重んじ、そこへ回帰しようとする運動と現在の状況を見極めて、それに将来適応していこうとする運動である。とある国の学校法人の理事長などが見せる態度が前者の典型であろう。この自伝の著書は、私には、後者の典型のように思われる。なぜなら、後者は、公正・公共性を実現するためにバランス感覚を強調し、相対立する政治的・経済的課題を解決しようと奮闘しているからである。そして、相対立するもののバランス無くして、建設的・生産的未来はないからである。

⚫︎蔡英文は、自らの内面的多様性を自覚しながら、学者、官僚、政治家という経歴を生きてきた人物である。彼女の職業的人生の変遷は、理性と忍耐によって勝ち取られたもののように見える。彼女の人生の記録を読むと、私たちの国ではとっくに消滅してしまった「大きな物語」がまだ生きているように思われる。彼女の経歴が鍛えと成長によってもたらされたものであることがよくわかるのである。

⚫︎自己をモニターすることによって、評価と反省を公正に行う。これは、大変難しいことだが、政治的リーダーには、不可欠の要件である。蔡英文は、このような資質を持ち合わせた稀有な政治家のように見える。私たちの国にこのような政治家は、大変少なくなったのではないだろうか。蔡英文の、修行者のような、生き方は、我々の国のもう絶滅してしまった「武士(もののふ)」という種族を思い出させる。


世界との出会い78(宗教)

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⚫︎多くの場合、ある宗教への信仰が全うなら、その信は強固なものであろう。強固で厳密であればあるほど、それへのアンチが必ず出てくる。というのも、宗教への信仰は絶対的であるが、世界は必ず相対的であるから。

世界との出会い77(べくしんすきー)

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⭕️うぇぶじょうで、えすえふもののさいとなどをみているとおもしろいものをみつける。たとえば、そうさくしょーとえすえふのばいおじぇねしす。また、たとえば、すこーん。すこーんは、だいいちいんしょうは、ぎーがーのゆうきてきだーくわーるどだが、それとはびみょうなさいももっている。すこーんは、げーむだそうで、げーむじっこうしゃが、まるでたいないのようなくうかんをたんさくしていくぷろせすをたのしむけいしきだ。

⭕️このすこーんのいようなくうかんせかいのぞうけいは、ぽーらんどのがか、べくしんすきーのそうさくがきそになっている。このがかのしゅようなすたいるは、えいが、えいりあんでゆうめいな、すいすのがかぎーがーのそれときょうつうてんをもっている。

ひとつ、ゆうきてきびょうがほうしき。

ふたつ、ぶきみなあんこくてきせかい。

みっつ、にちじょうがせいのせつだんによるきょうがくてきせかいのそうしゅつ。

よっつ、ぎじたいないてきこうせいたんいのりつどうてきはんぷく。

⭕️べくしんすきーやぎーがーのえがくせかいは、いっけんちゅうしょうかいがのようにみえるが、そうではなさそうだ。これににたじょうけいは、ちょうびしてきせかい(たとえばちょうのひだ)や、ちょうきょしてきせかい(たとえばあるしゅのせいうん)にみいだせるようにかんじられるからである。むしろ、かれらのさくひんがていじしているのは、われわれが、しゅうかんてきにめにしているせかいではなくて、そのせかいをこんていからささえていたり、そのせかいによってつくりあげられているさらにすけーるのおおきなせかいなのである。つまりは、わたしたちのみなれたせかい、わたしたちのちんぶなしかくようしきのはかいなのである。これは、げいじゅつというえいいのまったきはたらきであろう。