2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

世界との出会い74(マシン)

⚫︎機械は必ず、機能を持つ。その機能は、必ず、目的を持つ。機械は、「目的存在者」と言えるだろう。人間も目的を持って行動することは多いが、何の目的も持たずに行動することもある(生体としての人間、そしてあらゆる生物は、意識せずとも、生き抜くとい…

世界との出会い73(燕)

⚫︎燕という鳥には、毎年毎年驚かされる。その飛ぶことへの適応の見事さに。翼と嘴と尻尾が風を切る見事さに。三羽から五羽くらいが旋回しながら、すごい速度で初夏の空を横切る。彼らの飛行の軌跡は幾重にも交わっているように見える。しかし、急上昇、急下…

世界との出会い72(アイロニカルな没入)

⚫︎アイロニカルな態度に終始している人間関係のあり方、或は「アイロニカルな没入」という概念を安易に批判する人がいるが、そう言う人は、それがどんなものかということさえ理解していなのではないか。この概念は、ある人々には、理解しがたいものだろう。…

世界との出会い71(自由)

⚫︎「自由でいたければ、貧乏に慣れろ。」(If you want to remain free, get accustomed to be poor.)⚫︎「より現実的な言い方をすれば、ある程度自由でいたければ、ある程度貧乏に慣れろ。」(More actually speaking, if yot want to remain free to some …

世界との出会い70(東浩紀を読んで)

⚫︎『弱いつながり』東浩紀 (幻冬社 2014年)を読んで。⇩⚫︎旅によって環境を変えることは既知の関係ー人との関係と物との関係(例えば、マトリョーシカ)ーに新しい視点をもたらしてくれる、というのは、特段珍しい考え方ではない。しかし、ネットに繋が…

世界との出会い69(三つの驚異的存在者)

⚫︎人間の世界に存在する最も驚くべき存在者は、①宇宙(universe)②生命(life)③言語(language)である。⚫︎これら三つのカテゴリーは、個物ではない、普遍的存在者である。宇宙そのものも、生命そのものも、言語そのものも、それ自体としては存在しない。⚫︎…

世界との出会い68(ポール・マッカートニー)

⚫︎ポール・マッカートニーの東京ドームライブは、ビートルズ、ウィングス、NEWからのいつもの楽しい定番曲が目白押しだったが、ここ数年のライブでは演奏されてない曲で印象的だったのは、アコースティックギターを持ってのYou won't see me。ポールの曲らし…