世界との出会い42(ある小説家の日記)

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⚫︎『一私小説書きの日乗 遥道の章』西村賢太角川書店 2016年5月)

クリスマスや正月といった、世間の習慣よりも、自分の習慣通りに日々を送るように見える作家の日常が、ある意味、平凡だが、何か興味を唆られる。特に、食べものの記述が、私には面白い。酒の肴とB級グルメが多い印象。これは記憶しているのだろうか、それと

もメモっているのだろうか。自炊は比較的少ないようだが、たまに好みのものを作っている様子。一人暮らしだし、外食も結構ある。自分の好物だけを食卓にのせればよいのだからいつも舌を楽しませ、たらふく食べているようだ。